『エッセンシャル思考』を読んでみた
W杯のことだけ考えてるわけじゃないんだぜ、と言っても、読み終えたのは大会始まった頃ですが・・。

本書がずっと気になっていた。
半年くらい前だったか、読書に時間を割ける気がしなくて、まあひとまずと図書館で予約をしてみたところ、順位が140位くらいだったかとぼんやり記憶しているが、満を辞して予約の本がきたよメールが先月にありました。
「エッセンシャル思考」がどういうものかというよりは、「非エッセンシャル思考」の人との考え方の違いからそれに迫ろうという本書。
これがね、もっとゆっくりじっくり読みたかった…というのが本音。
私の場合だと、エッセンシャル思考的部分と、そうでない部分があるような気がするものの、そんなことはないのかもしれない。エッセンシャル思考的部分と思っているところが、怪しいものかもしれない…なんて考えてしまう。
私は読むのは早い方なんですが、いまの私には図書館の貸し出し期間の2週間では、本書を読むにはとても足りなかった。
そして、とても面白かったのですよ。じっくりとスルメのように噛んで噛んで含んで、味わい尽くしたくて、電子書籍を買おうとしたら、紙と価格が同じだった…。
あれ、そういうものだっけ…。だったら紙の方がいいなぁって思って、またちょっと止まってるのですが、年末年始の休暇のときにでも読めるように手に入れておこうか…ブックオフでもいいかー、でも私古本ちょっと苦手なのですよね…なんて考えております。
私が特に腑に落ちたのは、映画の編集作業の話。
映画の編集作業についても、初めてじっくり考えたのは、映画『アマデウス』のディレクターズカット版を観た時でした。
私の一番好きな映画で、初めてみたときには、瞬きできないなとか思ったくらい、見逃してもなんとかなりそうなシーンなんて全くないと思ったものでした。以来アマデウスは10や20回じゃ足らないくらい観ているのですが、数十年の時を経てディレクターズカット版が公開され、嬉々として映画館で観たとき、初めて観た20分ぶんのシーンの出来の素晴らしさと濃さに驚くとともに、このシーンをカットしたのかと感嘆いたしました。
そして、それ以上に、キャラクターの特質が緩んでしまっていると思ったしテンポも鈍くなっているように感じたのです。
あれだけ作り込んだシーンを、ばっさりカットしたことの意味に気付いたとき、編集の意義に気付かされたわけですが、エッセンシャル思考というのはそういうことなのかと、納得したのでした。
書くことは人の仕事だが、編集は神の仕事だ
ースティーブン・キング
著作が映画化される作家としてよく知られるスティーブン・キングの言葉も、さすがに深淵です。
なんでもかんでもだらだらと取り込めばいいというわけじゃないんだって、改めて色々考えさせられた47歳と3か月ちょっと。残りの人生を考えたときにね、身に沁みてきたわけなの。

