16歳 猫、老いを感じ始めた。

我が家に来てから、16年目となる白黒。
最大5kg強まで増量し、腹回りがぶよぶよになって焦った3、4歳の頃。主治医に怒られた末のダイエットを経て、3.5kg±0.2,3gで推移するようになったここ10年。
腎臓ケアのフードに切り替えたのは、早かったと思うけれど、13歳のときの血液検査でも、腎臓の数値について先生からはひとことあった。
まぁ、腎臓病とは、猫は人間以上に付き合っていかなければならないものという認識だから、そこまで気にはしていない。
慢性鼻炎もちでもある。
猫は実は目がよく見えていないとか聞くけど、白黒は鼻もあまり効いていないから、フードを認識できなくなる時が稀にある。
あおっぱながいつも鼻の穴から見えていて、嫌がるのをティッシュで取る。そんな時は必ず白滝のような石灰水っていうの?独特のあの匂いがする。
鼻水を拭き取った後は「ザ・おっさんのくしゃみ」をして、さらに大量の鼻水をあちこちに撒き散らす。
鼻飛沫を浴びて目覚める朝は最悪だが、一発で現世に連れ戻される。
そんなこんなで、一昨年から、定期的にインターフェロンを注射するようになった。
引越しで、距離が遠くなったため、感覚が空いてしまっているけれど、先生に診てもらう機会がワクチンの年1回ではないことは、精神的に良い。あくまで人間にとってだけれど。
白黒にとっては地獄。阿鼻叫喚。
自転車で連れて行くから、かわいそうではあるのだが、バスにも乗れないよ、こんなに騒がれちゃ、といったところだ。
注射をしてもらいに行くたびに、看護士さんから
「白い毛が増えたわねー」と言われて、そっか人間と同じなんだねとか、どのくらいまで白くなるんだろうとか思ったりする。
白い毛は、ずっと同じ白毛なのだろうか。
色素が抜けて白く見える毛に、生え変わっているのだろうか?
そして、今月の注射のときに先生に言われた。
目もちょっとずつ白くなってきてるかな、と。白黒の鮮やかな翡翠のような綺麗な瞳。その黒目に、白混ぜたようなぼんやりとしたもや、確かにそんなふうに見えなくもない。これは白内障の前兆なのか。

向かって右目の方に、その傾向が顕著だ。
ずっと鳴き続けていることも多く、膝に乗せて腰辺りをぽんぽんと手で撫でている私は要望に答えていると思っているのに鳴き続けていると、認知症とか?と、あれこれ考えてしまったりも。
とにかく最近、こんなにおぼこな感じなのに、やっぱりこの子は老猫なのか、と思うことが増えた。
今まで共に過ごしてきた動物たちの中で、圧倒的に長く一緒にいることになった白黒。
生後3か月頃から見てきて、いつの間にか人間換算の年齢は追い越されて、どんどん先に行ってしまう。
老いに寄り添って送る日々は、愛おしさが込み上げてくる。
今年、大きく環境が変わったけれど、すんなり馴染んでくれた白黒。
10年ほどの後輩が同じテリトリーにいるのは、しんどいかもしれないけれど、これからも、いろんな姿を見せてほしい。

