『エゴイスト』 を観てきました ※ネタバレ注意です

急遽、行くことにしちゃった、2月10日に封切ったばかりの邦画です。
久しぶりの映画館での鑑賞としては、独特な映画を選んでしまいましたが、宮沢氷魚、好きなのですよ。
実話だと聞いており、鈴木亮平が演じている方が書いた本が原作だという認識でおります。
少なくとも私にとっては、面白いとか、興味深いとか、そういう感想の映画ではありません。
舞台挨拶では、主演の2人、監督ともに、やたらと「美しい映画です」と繰り返していらっしゃったのを、観ている間中、何度も思い出しました。
泥水をすすりながらもはいつくばって生き抜く人の人生を淡々と映画に(あ、そういう映画ではありません)したとしても、私の人生に様々な経験と対する作用が起きておりますから、それを心から「美しい」と思う瞬間はある筈です、が。
「美しさ」の基準は各々が持っているものですから、簡単には使わない方がいいと思います。
エゴイスト、利己主義者。利己的な人。つまりは自分の利益だけを考える人。
映画の中で、何度も、「これは私のわがままだから」という科白が度々出てきます。
私は、このタイトルのエゴイストも「わがまま」くらいな感覚で使っているのだろうか?と思ってしまって、エゴイストって言葉が、響きの為かかなり大袈裟に感じてしまう。
セルフィッシュの方が軽く感じるけど、意味を探ればやはり「利己的」とあって、ネイティブからしたらどんな違いになるのかなって。
いま英単語を覚えている最中だから、そんなことをあれこれ考えてしまいますが、エゴイストの方が定義っぽくてタイトルにはふさわしそうではあるのかな。
そんなことはどうでもいいですが、
ここからネタバレっぽくなりますので、ご注意ください。
恋人が突然他界するわけです。
私の感覚的には、物語の半分くらいのところでそれが起きたので、結構ショックでした。
まさか、その後の展開がこんなにじっくり描かれるとは…とね。
私も、とても身近な人を20代後半に立て続けて二度、失った経験があります。
恋人ではないけれど、その人たちを失ってからの人生の方が当然長くなっていくことを、自分と相手の誕生日のたびに、きた道を振り返りながら、たまらない気持ちになります。
そう考えるとまあ、この分岐点の配分もおかしくはないのか…なんて思いつつ、もうちょっとふたりの幸せな時間を見たかったよ…と、思いました。
ベッドシーンが多くてね。それも想定の斜め上を行くほどの多さで、そこ少し削っても、もうちょっと穏やかな時間を重ねて行くのを見守りたかった。
ただ、ノンフィクションだから、実際の二人の時間というものが、こんなにあっという間だったのかなとも思うのですが。
ラストシーンに、「え」 と戸惑う瞬間は確かにありましたが、後から、じんわりと胎落ちしてゆきました。
そっか、そっか。
わがまま、言えるようになったのね。
微笑みが、心に残る映画でした。

