『ミセス・クルナス vs ジョージ・W・ブッシュ』

2024年6月19日 / みる-鑑賞-

 

映画を観に行く動機として一番強いものは、出演者への激しい愛情です。その次に多いのはフィクションで興味のある事件がベースになっているケースと、予告で観て面白そうだったから!というもの。

『ブルックリンでオペラを』で流れた予告で一番気になったがこの映画でした。

この映画は、その「予告で観て面白そうだったから!」ということと、予告で実話であることが謳われていたから、ますます好奇心を煽られたのでした。

 

で、その手の映画では、まあまあよくある、思ってたのと違う、期待外れだった、という感想への帰結です。

ネタバレ上等(そんなしてないとも思うが)でお送りします。

 

 

9.11のグラウンドゼロの直後のドイツ、ブレーメン。

クルナス家はトルコ移民一家。ドイツの自動車メーカー勤務の夫と3人の息子を育てる専業主婦のラビエ。ある日、何も言わずに旅に出て旅先でテロリストの容疑をかけられ最終的にはグアンタナモ収容所に収監されてしまった息子を解放するために奮闘する母ちゃんが、アメリカ大統領を訴えて取り戻すまでの物語。

 

当時の状況だとあり得そうな話ではあるけれど、ドイツから向かった先が合衆国ではなかったので、米軍の収容所に収監されることになるのは、2024年の今思うと不思議なことだなーなんてぼんやりと考えながらみておりました。

 

息子を助けたい一心で、何が起きているのかも分かっていないお母ちゃんが、あちこち駆けずり回り、どうにか優しき弁護士に辿り着いたことから少しずつ事態は前進していく。

様々な経緯とか労力もあるし、手続きとかお役所仕事って、結局馬鹿馬鹿しいかもしれないけどやるしかないわけで。そこに行き着くのがどのくらいの労力の結果なのかとか、そいうことがわかっているようなわかっていないような、お母ちゃんの反応に、見ていて苛々してしまう。

 

同じようなケースはきっと当時はそれなりにあったんだと思うから、こういう結末を迎えらえるってことは彼女の訴えや息子の言動から鑑みて無実である信ぴょう性は高かったのかもしれない。けれど、モスクに通い始めた息子を案じているシーンもあったし、それが理由で決めつけはしないけど、こちらとしては知らずに加担しちゃったんじゃない?とか、ちょっと考えた。

それは息子を知らない他人だからそういうのよ、ってミセスクルナスには言われると思うけど、とにかく彼女は何があっても息子は無実だと言い続けている。

 

息子が家から出て行ってからが描かれているので、お母ちゃんは我が子のことをすごくわかっているのね、と感じさせるような場面も、息子との強い絆を感じるような回想シーンが流れるわけでもない。

「母親だから」だけであらゆる困難を乗り越えようとされても、私には完全なるうちの子に限ってを信じ切るなにも見えていない親に見えるだけで、刺さってこない。

父親との息子への熱量の差も、なんというか、違和感があった。長男にかまける母親の陰で協力して頑張る歳の離れた次男三男が愛おしい。母親だからが刺さってこないのはなんか、残された二人の息子への態度もあったかもしれない。あの子達がぐれないといい…って思いながら見た。

 

最後の最後まで、小さな世界で生きてきたお母ちゃん、突然世界の事件に巻き込まれてしまったの図、でした。

 

振り回された優しきドイツ人弁護士やその事務所の方々、お疲れ様でした。この経験は人権派として名も売れただろうし、きっといろんな糧になるんだろうけど…うーん。

 

まぁ、実話なので、変にお涙頂戴にしていない感じとか、実際問題としてかなり長期に渡る収容期間をテンポ良く時系列を区切りながら淡々と描いてゆくというのは良かったのかな。よくよく練られた物語のようにはいかないのもわかる。

お母ちゃんの人柄に魅せられたようなコメントもいくつも読みましたから、私は完全にターゲット層から外れているんだろうな…と思います。

 

うちの母も観ていたので聞いたら、やっぱり「母親なんてあんなもんよ」と言われてしまいました。

 


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