志の輔らくご、今年も行ったの。
もうね、節分も終わって、春も立ったんですよ、寒いけど。
だけど、投稿をサボりサボりだった時期に、それでもこんなことしてましたシリーズとでもいうかさ、簡単に言えば、睦月のとある1日が盛りだくさんだったという話ですよ。
だとしても、その日のメインイベントは、絶対にこれだったの。

実は、今年の公演が私と母と連れ立ってゆく最後になるかもしれない、というね、そんな回だったのです。
いや、別にしんみりした話ではなくて、
これまでの公演は後援会のようなものに入っている母が、秋口に送られてくるフライヤーを見て、新春の公演の申し込みを、書面に第三希望まで書いて郵送するというね、なんとも前時代的な方式でやっていたのです。
その案内に、今後はインターネットでのみの申し込みとなります、という趣旨の一文が添えられていたようで、昨年何度目かの年女を迎えた母は、言ったのです。
「もう最後かしらねぇ」
Free Wi-fiに換えたばかりだというのに。
弱気じゃないかとちょっと思いました。彼女は、週7日外出して、年間100本以上の映画を映画館で観る、アクティブな72歳。おお、今年73かぁ…そうかそうか。
スマホが壊れた。音が出なくなった!と助けを求めにきて、単にミュートにしていたなんてこともありますが、LINEは使いこなしているし、私がプレゼントするだけじゃなくて、自分でも、スタンプを買ったりもできるんだけどなぁ。
そんなことを思いながら、今年も初笑いを満喫すべく向かいました。
今回はかなり盛りだくさんな日となりましたのは、これらを同じ日に盛り込んだからでございます。ははは。
今回の演目はこちらの3作。

狂言長屋では、本物の狂言師が登場して、私自身は陰陽師以来ずーっと野村萬斎さんのファンでしたが、本職の狂言自体は体験したことがなかったのに、まさか、落語の公演で拝見するとは!
狂言が、コメディアン的な立ち位置だったとは全く知らずにおりました。
師匠が狂言を見にいったけど、何が何だか…な感覚でいたというお話も、ありがたかったと言いますか。それなのに、その狂言を創作落語に活かして、聴衆に聞かせてしまうくらいにまで噛み砕いてくださる。
大袈裟でなく、伝統芸能というものは、こうして様々な方面から伝えられるのだなぁと感じ入った数時間でありました。
思えば何年も前に、志の輔師匠の公演で初めて涙した伊能忠敬の噺。すでに、『大河への道』という映画にもなっている師匠の創作落語です。来月、WOWOWでやるのを楽しみにしております。
あれ以来、伊能忠敬の名がこの世にこれほど溢れているものかと感じるほど、耳にするのです。
私の大好きな YouTuber の西園寺クンは、ことあるごとに移動速度が縮まった交通の便をね、伊能忠敬さんに聞かせたら…と言ったりします。
その度に、日本地図を徳川幕府に示す、あの瞬間の、志の輔師匠の所作が蘇る。
たぶんね、私がここ数年振り返っても、日本文化の真髄に迫る瞬間というのは、食の世界を除けば、いやもしかしたら除く必要もないかもしれないけど、、、、
この、志の輔らくごの数時間に違いないのです。
親のもたらすものって、本当に幾つになっても強大ですね。「文化的」そんな現代におけるパワーワードにカテゴライズされるものは、ほぼ我が両親から授かったなぁと思います。
本当にありがとう。
我が両親の歴史を紐解けば、そんな生活ではなかったと思うのに、私にもたらしてくれた、落語を始め映画音楽美術鑑賞、旅行での体験経験のなにもかも、どう感謝を伝えたらいいのかなって、実は割と頻繁に思って、そんでもって途方に暮れていたりもするんだ。
私が忘れていなければ、来年の志の輔、ちゃんとチケットとるよ。
そのときは、私のおごりでいいからさ。志の輔が頑張る限り、ずうっと一緒に行こうねと、心に誓った2023年の初笑いでございました。

