星を求めて。ー移動編

2025年12月10日 / 旅

思いもよらぬ、旅の始まり。

 

「いってみよーよー!」

「いいね!」

なんてやりとりを、人生で何回してきたか。そして、そのいいねの続きがあったことが、何回あったか。

これまで、言う側も言われる側も何度も経験してきましたが、ここまでとんとん拍子に話が進んだことがあっただろうか。

 

長野阿智村、 『日本一の星空ツアー』というものをご存知だろうか。

 

存在を知ったのは、1年前くらい。それよりもう少し前から、取り憑かれたように、満天の星を堪能したい病にかかってしまっていたワタクシ。

フリーアドレスの会社にて、ひとつのテーブルにいつものメンバー。昼過ぎからもう一人加わった、それなりに親しくしているけれど、敬語以外で話したことのない同僚である。

いつものメンバーのひとりがアムステルダム一人旅への不安と期待をあれこれ語る中、私もあそこに行きたいとか私は温泉…とか、今年はもう行っちゃったしなーとか話していた中で、私が星見に行きたい、と言ったのに、「私もです…!今度JAXAのプラネタリウム行くんです!」と反応した、敬語以外で話したことがなかった同僚I。

ちなみに3つ年上である。

そして、話は盛り上がり、じゃあとりあえず、これには行くことにして…なんて軽口を楽しみつつ、それぞれがまた仕事に集中モード。

 

なんとなく、盛り上がったけど、ここだけだろうって、私は思っていた。そういうこと本当に多いし、私のテンションで考えたらいけない。

というよりも、私とIって、LINEも知らんし、二人でランチも行ったことないし、旅行って言っても二人は無理だよね、他の誰かも行けたら別かもだけど、って。そうして、仕事内容から、そのテーブルのいつメンの私たちとIは、部署は同じだけど所属グループが違って、仕事内容から、いつメンたちで同時に休むの無理とか色々な事情もあるし、とまぁ、私は9割くらい、ありえない話だと思い込んでおりました。

 

その月の後半、また同じような状況下で、Iがカレンダーを見ながらどうします?行けそうなのって…と自分の予定を伝えてきて、心底驚きました。

そして、ちょっと嬉しくなっちゃった私は、ものすごく暇な時期なのもあって、宿を調べて、その日程で泊まれそうなのここかここだね、と提示、さらには電車とバスの時刻等々、旅のしおりの旅程部分を仕上げてteamsで送りつけてしまいました。

ものすごく感謝され、さらには決めた日程が、新月とぶつかるとわかると、もう二人ともテンションがリミッター破壊の勢い。いま思い出しても、あの展開はすごかったと、しみじみ。

 

そう決めてから10日後くらいに、私に、I所属グループへの異動という青天の霹靂が発生しました。

巡り合わせと言いますか、本当にこんな展開ってある?!わかってます。あるんでしょう、いくらでも。でもそんなテンションできゃっきゃしたのよ。

 

というわけで、旅行中は仕事のことは話さない、なんて言っていた件が一瞬で反故になりました。

 

そういえば私もIも乗り鉄度高め、星好き、動物園好き、そしてオランウータン好き…と、性格全然違うのに共通点の多いふたりだったことに、お互い気付くのです。

 

あずさ、グリーン車でもいいかな?いいです!っていうのでまた盛り上がり、乗ってみたい電車の話が止まらなかったり。

 

出発3日前くらいにやっとLINEを交換した私たちは、あずさ車内で落ち合って、長野県阿智村を目指しました。

 

ながーいみちのり。

 

 

このときの旅で一番びっくりしたのが、特急あずさが、1日2本(だったと思う)は千葉から出ているということ。

新宿まで行かずに、近い駅から乗り込めることに、興奮する東東京在住民。Iは立川から乗車してくるので、しばらくはひとりであずさを堪能します。

 

立川をもぞもぞと心待ちにしつつ、Iと合流すると、早速今夜の天気への不安についてあれこれ話しつつ、車内販売に、あずさでも例のモノがいただけるんだよと、Iとさらに盛り上がる。

その例のモノがこちら。

 

 

はやぶさのアルミスプーンを持ち込む私に笑うI。でもスプーンが車内で売っているうえに、硬いアイスを食べるための熱伝導を利用したスプーンってことで、どう考えても車内で食べる用だと思うんだよね。

あずさでは、(その後に知るのですけれども、こまちでも、)フレーバーにモカが登場!

このモカが、想像以上にモカだったと言いますか、甘さが少なく、コーヒーの風味をちゃんと堪能できる代物でございまして、大いに気に入りました!ということだけは強く申し上げたい。

 

あずさで3時間弱の乗車は決して短くはないと思うのですよ。

しかーし!

 

岡谷で降りた私たちを待つ、次の車両はこちら!

 

テツと切っても切れない絆の、飯田線!

ワタクシなどは、飯田線、と言っただけで、かの土曜ワイド劇場で見た、愛と哀しみの飯田線、十津川警部のイントロが流れ出します。もう、イコール西村京太郎。アリバイ崩しのためにあるのではないかというながなが鈍行路線。秘境駅をたっぷり抱える在来線でございます。

 

この飯田線乗車時間がね、…あずさよりも長いんですよ…。はい。

立川から乗ったIはいっそう長い。3時間強。いやはや。

地図上ではいくらでももっと遠く行ったことある。だけどこの距離を進むのに、こんなに?!って、行程を調べている時にも引きました。なにしろ、乗り鉄なら誰でも知っている、あの、飯田線でしか、電車で行く術はない。

まぁ、さらにバスに乗るんですどね。

 

ことこと進む飯田線の途中、我が親友が移住した駒ヶ根もございます。停車時間がそれなりに長くて、友よ…!と、行きも帰りも、狂おしいものがございました。どれくらい大好きなんだ!求めているんだ!っていうね。今年はここ数年でも、比較的会えているんですけれども。

 

宿。

 

天竜峡にたどり着いた私たちを待っていてくれた、今宵お世話になるお宿は、信州公共の宿 鶴巻荘 でございます。

移動の労をねぎらってくださった宿の方が言うには、バスタ新宿からバス一本で来れるそうです。

次はそれだなと、ちょっと思ってしまった。飯田線も、実に旅情を掻き立てる素敵な路線なんですけどね。

 

到着した昼神温泉は、こんな苦労をしてたどり着く温泉郷だから勝手に秘境っぽいイメージを抱いていたものの、しっかり温泉旅館群があって、毎朝開かれる朝市が名物の小さな温泉町でした。

 

 

チェックインと明言している時間よりも少し早い到着にもかかわらず、準備が済んでいるからと部屋に入れるありがたさ。

 

星空ツアーチケット付きのプランだったので、早めの夕食までの時間、ささっと町を歩き、どうしても食べたい新蕎麦をざるで一枚。蕎麦だからなんとかなるだろうと油断。夕食の量がすごかった。

 

 

毎回思うことだが、普段夕食は摂らない私は、こういう旅行時の最適解がわかりません。

美味しいご飯はもちろんのこと、さらにあれこれ運ばれてきたんですけどね。お品書きと答え合わせしながら、出発時間を意識しての夕食は若干気が逸りました。

 

昼神温泉。

 

星空ツアーから戻った私たちは、冷え切った体を温めなければ!と、いそいそと温泉へ。

 

美肌の湯として誉高い昼神温泉は、何で調べても、「とろみのある」と表現されます。なんとなく、含有物のある草津のような硫黄泉でも、それなりにとろみとして感じることはありましたが、完全に透明の湯のとろみ。どんな感じなんだろう…という興味は非常にありました。

 

とろみってなんだろうね、とか言いながら、桶に汲んだお湯をかければ、いやぁとろとろだった。一瞬頭が理解できない。視覚と触覚からくる情報をうまく処理できていない感覚。

ほんとうにとろみだった。掬って指の間から溢れていく湯の感じは普通のお湯に見えるのに、液体だけど流水とは違う、なんですかほんと。

 

そして、温度もぬるめ。ぬるめなんだけど、とろみがあるからか、お湯が冷めていく感じがまったくないというか。Iと喋りまくっているうちに、のぼせそうになる程浸かっていた。なんて危険なお風呂…!でも、この宿のお風呂が座敷風呂とかいって、

 

 

このように防水の畳もどきが一面に敷いてあって、転倒しにくいとか、しても優しいとか、そういうことなのかと。

写真で見ると、ちょっと味気ない。

ジムのジャグジーかよ、みたいな景色ですね。ですが!いいんです。本当にこの泉質、50年目人生で初めてな体験でした。

 

昼神温泉、とても好きだ。

朝もう一度堪能し、朝食前に急いで名物の朝市にも出向いてみました。

 

 

これがまた、想像以上の賑わいでした。

最初から何故に秘湯のひっそりとした温泉場だと思い込んでいたのかと、不思議になるくらいでした。地元の人たちが作った野菜やおやきやジャムなどなど。

一通り見てから戻って買おう、とか思っていたら売り切れていたり、私はなぜニンニクを買って帰ったのかとか、思うところは多々ありますが。

 

次回はバスタ新宿から一気に向かおうと心に誓ったのでした。

Iともそんな話やらこれまでの人生のよもやま話ををしながら、のんびり再び飯田線に揺られる帰路。

 

なんというか、このような形の友人関係?は初めてかもしれんね。気まずい関係ではないですが…別にとりたてて良いというわけでもなかったひとと、旅行するって。思議。そして面白い。

 


温泉長野電車の旅









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