遠き住処を夢に見る。

2022年7月18日 / つぶやく

こんな記事を見た。

空き家を移住者に無償譲渡するという取り組みだ。

 

私は生まれも育ちも東京の「下町」と呼ばれる地域。母は愛知県出身者で、幼い頃は長期休暇には母の実家へ行っていた。当時は、祖父母の家に行く=田舎に帰る=帰省という認識だったが、いま思えば違うとわかる。母の実家に行くことは、帰省とは言わないのだろう。

私にはいわゆる故郷がない。

ない、は嘘になるか。だって、私が生まれたこの町(いまも同じ区内に住んでいる)は、故郷といえよう。

 

あれですよ。

「遠きに在りて想う」

これ。

 

大学あたりから、上京してきたよ、夏休みはずっと実家に帰るんだ、みたいな人がとにかく羨ましかった。そんなひとたちが紡ぐお国ことばが、一層羨ましかった。

私にだってお国言葉はあるはずだが、どこまでが標準語でどこからが東京弁かがさっぱり分からない。

 

実家は出たものの、結局自転車で15分そこらの同じ区内にいる。

そうすると、両親ともそれなりに顔は合わせるが、泊まることは年に数日。今年はまだ1日。年間を通してみれば、同居人ちゃんが実家で過ごす時間より短いかもしれない。

 

せめて区内は出てみたい。そんなことは本当は最初に家を出るときから考えてみたものの、結局もうすぐ実家を出てから15年近くになろうとしている。

 

そんな私の親友が、長野へ移住してしまった。

 

ぶっちゃけ「夫憎し」くらいの勢いでなんでだぁああああってやさぐれたかったけど、大人になったよね。親友の幸せを心から願うしかできることはなくて。

 

コロナ禍第一波が落ち着いた頃に移った世相もあって、心配してたけど、当の本人は、長野って最高!ってノリのインスタの投稿とか、ちょくちょく上げてくる。

 

そうね、移住一番人気は長野と静岡で争ってるって聞いたことある。

 

彼女の移住も、自治体の移住促進課みたいな部署がかなり協力してくれたみたい。

 

そんな移住も、基本的には子どものいる世帯に移り住んでもらって、過疎に足を突っ込んだ自治体を盛り立てて欲しい、という地域側の計算もあるんだと、子どもを持つ予定のない、農家の嫁候補にもならなさそうな40代の単身者は眼中にないのよ、って信じていた。

 

よくよく考えたら、単身者だって住民税収めるし、なにかしら消費するってことはそれなりにお金落とすし。分母が増えるのはメリットあるんだって、最近は思う。そう思えるようになったいまは、ちょっとすぐ動けないっていう心境。

だけど、この記事は嬉しい。

とっても嬉しい。

 

いつか、私が生まれ育った大好きなこの場所とは、まるで違う土地で目覚めて、あくびをしている私が、この人生の延長線上にいますように。

 










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