彼は本の虫だった。
2023年12月16日 / お片付け
私が移り住むために、室内の物を運ばなければならなくなっている母は、運び先の大量の父のものと日々向き合い激闘しております。
おそらく都度涙ぐんだり実際にわんわん泣いたりしみじみしたりしているのでしょうが、なんとなく、少しずつ悲観に暮れるような時間が減っているような気もします。
さて、4畳半に天井までの高さの奥と手前との可動式本棚6竿にぎっしり本が詰まっている父の書斎にいよいよメスが入りました。
神保町の古書店からやってきたおじさんが、次から次へとビニール紐で本をまとめ上げていく様は圧巻。
ワタクシ、同世代の中では中間よりもほんの少し本を読んできた方だと勝手に思っているものの、父の本棚には、名前を読めない作家が大量に。
なんか、ごめんな、ってすごく思いました。
そして、ワタクシの本棚に、移ることになるミヒャイル・エンデ全集と森有正と塩野七生は、この先の人生をかけてきっちり読破します。
丸谷才一も、一冊ぐらい読めばよかった…。
まだ遅くはないか。